「肘が痛い」と訴えるお子さんの表情に、胸が締め付けられる思いをしたことはありませんか?
野球に一生懸命取り組んでいる子どもたちにとって、「野球肘」は心も体も辛くなるケガの一つです。そんな子を前に、「何かしてあげたい」と思うのは、すべての親に共通する気持ちです。
本記事では、野球肘の痛みを少しでもやわらげ、ケガの再発を防ぐために、親ができるサポートと信頼できるサポーター5選をご紹介します。医学的に正しい情報も踏まえながら、子どもの体と心を守るための手段を、一緒に考えてみませんか?
子どもの「野球肘」とは?|見逃してはいけない初期サイン
成長期の肘は思っている以上に繊細
小中高生は成長期の真っ只中。骨も筋肉も柔らかく、繰り返される投球動作で徐々に傷んでいきます。「少し痛いけど投げられる」という状態を無理させると、症状は悪化してしまいます。
特に「投げるときだけ痛む」「肘が完全に伸びない」などのサインがあれば、それは単なる筋肉痛ではなく、野球肘の始まりかもしれません。
✅ 参考:日本整形外科学会の「野球肘に関する公式情報」
親が見落としがちな“がまんのサイン”
子どもは、好きな野球を続けたいために痛みを隠そうとすることがあります。
「ちょっと痛いけど大丈夫」と言う子どもに対しては、「本当に大丈夫?」とやさしく声をかけることが大切です。親が見守り、早期に対処することで、重症化を防ぐことができます。
無理をさせない環境づくりが必要
少年野球や部活動では「がんばりすぎ」が美徳のように扱われることも少なくありません。しかし、痛みを我慢して続けることは、結果的に長期離脱につながってしまいます。
親が「休むことは悪くない」「今は体を大事にしよう」と伝えることで、子どもは安心して体を休められるのです。
野球肘に悩む子どもの負担を軽減するサポーター5選
① ブレイスレボ投球サポーター
肘から肩までをしっかりとカバーし、投球時の動きを安定させてくれるサポーター。とくに痛みが出やすい投球練習時に着けることで、子どもの負担を減らすことができます。
ジュニアサイズ対応で、小学生や中学生にもフィット。腕や肩の動きも妨げず、痛みのある子にも優しい仕様です。
② マクダビッド デラックス エルボーサポート(M485)
ミドルサポートで圧迫感も強すぎず、野球肘だけでなくテニス肘・ゴルフ肘などの炎症にも効果的。抗菌防臭加工がされているので、汗をかく夏場の練習でも安心です。
痛みをやわらげつつ、動きやすさを保ちたい子どもにぴったりです。
③ ミズノ 野球肘用サポーター(品番:12jy5x0209 / 0309)
ミズノが野球選手のために開発した肘サポーター。肩から肘までの連動性を高める設計になっており、自然な投球動作をサポートします。
痛みのある子どもでも無理なく装着できるよう、やわらかさと安定感のバランスが絶妙です。
④ ザムスト エルボーバンド
局所的な圧迫により、肘にかかる負荷をやさしく分散。ピッチング時の**「ズキッ」とする痛みの緩和**に効果があります。左右兼用なので、練習や試合でどちらの腕が痛んでも使えるのも安心です。
⑤ マクダビッド 4WAYニット エルボー(M5130)
柔らかく伸びるニット素材でできており、長時間の使用でも不快感が少ないのが特徴です。肘の横ブレを防ぐ構造が、慢性的な肘の痛みに悩む子どもにとって心強い味方になります。
毎日の練習に安心して使える、親子に人気のサポーターです。
子どもの「痛い」を軽くするために、親ができること
休ませる勇気を持つ
子どもが痛がっているとき、「がんばれ」と言うのではなく、「今日はやめておこう」と休ませる勇気も親には必要です。
たとえば、痛みが軽い時期に無理をしてしまうと、骨が剥離するような重い症状に進行してしまうリスクがあります。
心のケアにも目を向ける
痛みによって「レギュラーを外されるかもしれない」「試合に出られないかも」と不安を感じる子どももいます。
そんな時は、「今は体を治すことが大切。お父さん・お母さんは味方だよ」と寄り添ってあげることが大切です。
一緒にケアや予防に取り組む
ストレッチを一緒に行う、練習後にアイシングを手伝うなど、親が関わることで、子どももケアを習慣にしやすくなります。
子どもの痛みを軽減したいという気持ちは、日々の小さな行動から伝わります。
まとめ:サポーターは「子どもを守りたい」という親の気持ちのカタチ
野球肘で悩む子どもの痛みを少しでも軽減したい――
その願いに応えるのが、今回ご紹介した5つのサポーターです。ただの道具ではなく、「守ってあげたい」という親の想いがこもったケアアイテムです。
子どもが「痛くない」と笑ってプレーできるように、ぜひこの記事を参考に、今できるサポートを選んでみてください。
✅ 野球肘に関する医療情報はこちら:日本整形外科学会「野球肘の基礎知識」