「以前より歩くと疲れやすくなった」「最近、運動不足が気になる」「足の筋力を意識したいけれど、なかなか運動が続かない」。40代・50代・60代以降になると、このように足腰の変化を感じる方も少なくありません。
本来、足の筋力を維持するためには、歩くことや筋力トレーニングなど、実際に体を動かすことが基本です。
一方で、仕事や家事で時間がとれない、運動習慣がなかなか続かないという方にとって、電気刺激によって筋肉を動かすEMSを運動の補助として取り入れる方法も選択肢のひとつです。
ただし、足用EMSには価格も機能もさまざまな商品があり、「結局どれを選べばいいの?」と迷いやすいのも事実です。
そこで今回は、鍼灸接骨院の立場から、特に中高年の方が自宅で取り入れやすい足用EMSを3商品に絞って比較します。
ブランドや使いやすさを重視する方、価格とのバランスを重視する方、刺激を細かく調整したい方に分けて紹介しますので、自分の生活に合う商品を選ぶ参考にしてください。
中高年向け足用EMSおすすめ3選
今回のランキングでは、単純な価格や知名度だけではなく、次のポイントを重視しました。
- 足の筋肉を刺激する目的が明確であること
- 自宅で使いやすいこと
- 中高年でも継続しやすい操作性であること
- 商品ごとの特徴や選ぶ理由が明確であること
- 運動習慣を補助する目的で取り入れやすいこと
1位:SIXPAD Foot Fit 3 Compact|使いやすさとブランドを重視する方に
足用EMSを初めて購入する方や、操作の分かりやすさ、メーカーの知名度を重視したい方に候補となるのがSIXPAD Foot Fit 3 Compactです。
SIXPADのFoot Fitシリーズは、足を本体に乗せ、座った状態で足裏から電気刺激を与えるタイプのEMSです。
Foot Fit 3 Compactは、SIXPAD公式でも「座ったままで、足の筋肉を鍛える」モデルとして展開されています。
足用EMSの場合、「購入したものの準備が面倒で使わなくなった」ということは避けたいところです。その点、足を乗せて使うタイプは、テレビを見ながら、読書をしながらなど、普段の生活に組み込みやすいのがメリットです。
特に中高年の方の場合、高機能であること以上に「毎日の生活の中で使い続けられるか」が重要になります。
SIXPADは価格だけを見ると安価なEMSではありません。そのため、メーカーの知名度、使いやすさを含めて選びたい方に向いています。
こんな方におすすめ
- 初めて足用EMSを購入する方
- 操作が分かりやすい商品を選びたい方
- 価格よりもブランドや使いやすさを重視したい方
- テレビを見ながら足のトレーニングを取り入れたい方
一方でこんな方には不向き
- できるだけ低価格でEMSを試したい方
- 細かなモード数や強度設定を最優先したい方
2位:NIPLUX LEG FIT|価格と使いやすさのバランスを重視する方に
SIXPADより価格を抑えながら、足用EMSを取り入れたい方に候補となるのがNIPLUX LEG FITです。
NIPLUX公式ではLEG FITを「脚ケア×筋トレ」をコンセプトとした足用EMSとして展開しています。
足を乗せて使うフットマットタイプなので、座った状態で使用できる点も特徴です。
このタイプのメリットは、運動するために着替えたり、特別な場所を確保したりする必要がなく、生活の中に取り入れやすいことです。
特に「運動した方がいいのは分かっているけれど、毎日ウォーキングや筋トレを続けるのは難しい」という方の場合、普段の生活の中で使えることは大きなポイントになります。
他と比べると低い価格帯なので、初めて足用EMSを試したい方にも検討しやすい商品です。
ただし、価格だけで選ぶのではなく、強度、操作方法、本体サイズなどが自分に合っているかを確認してから選びましょう。
こんな方におすすめ
- 1万円以内から足用EMSを検討したい方
- 価格と機能のバランスを重視したい方
- 座ったまま使えるEMSを探している方
- できるだけ手軽に足の運動習慣を補助したい方
一方でこんな方には不向き
- 知名度の高いブランドを最優先したい方
- 非常に細かな強度調整や多数のモードを求める方
3位:Monons EMSフットケア|刺激を細かく調整したい方に
刺激の強さを自分に合わせて細かく調整したい方に候補となるのがMonons EMSフットケアです。
Mononsの特徴は、10種類のモードと50段階の強度調整に対応している点です。
EMSは、人によって「刺激が弱い」「刺激が強すぎる」と感じ方が異なります。細かな強度調整ができることは、自分に合う刺激を探しやすいというメリットがあります。
また、座った状態で使える点も中高年の方には取り入れやすいポイントです。
一方で、モードや強度の選択肢が多いことはメリットである反面、「操作はできるだけシンプルな方がいい」という方にとっては、必ずしも必要な機能とは限りません。
「高機能だから良い」と考えるのではなく、実際に自分がその機能を使うかどうかまで考えて選ぶことが大切です。
こんな方におすすめ
- 刺激の強さを細かく調整したい方
- 複数のモードを使い分けたい方
- 家族で共有する予定がある方
- 自分に合う刺激を探しながら使いたい方
一方でこんな方には不向き
- 操作はできるだけシンプルな方がいい方
- ブランドの知名度を重視して選びたい方
3商品を比較|あなたに合う足用EMSはどれ?
| 商品 | おすすめする人 | 特徴 |
|---|---|---|
| SIXPAD Foot Fit 3 Compact | ブランド・使いやすさ重視 | 座ったまま使いやすく、初めてでも選びやすい |
| NIPLUX LEG FIT | 価格と機能のバランス重視 | 比較的購入しやすい価格帯で始めやすい |
| Monons EMSフットケア | 細かな刺激調整を重視 | 10モード・50段階強度 |
迷った場合は、まず「一番機能が多い商品」を選ぶのではなく、自分が何を重視するかから考えてみてください。
使いやすさやメーカーの安心感を重視するならSIXPAD、価格とのバランスならNIPLUX、強度を細かく調整したいならMononsというように考えると選びやすくなります。
中高年が足用EMSを選ぶときに確認したい4つのポイント
1.鍛えたい場所と商品の刺激部位を確認する
「足用EMS」と書かれていても、刺激する場所は商品によって異なります。
足裏を中心に刺激するものもあれば、ふくらはぎや太ももまで使用できる商品もあります。
まずは、自分がどの部分の筋力を意識したいのかを考えてみましょう。
特に「足腰が弱ってきた気がする」という場合、漠然とEMSを選ぶのではなく、歩行や立ち上がりなど、普段どんな場面で変化を感じているのかを振り返ってみることが大切です。
2.毎日の生活に取り入れやすいか
EMSを選ぶときに意外と重要なのが「続けやすさ」です。
どれほど高機能な商品でも、準備が面倒で使わなくなってしまえば意味がありません。
中高年の方が家庭用EMSを選ぶ場合は、
- 座ったまま使えるか
- 操作が簡単か
- 準備に時間がかからないか
- 収納しやすいか
- 消耗品が必要か
といった点も確認しておきましょう。
テレビを見る時間や読書の時間など、すでにある生活習慣と組み合わせられる商品は比較的続けやすくなります。
3.価格だけではなく継続コストも確認する
EMSは数千円から数万円まで、商品によって価格差があります。
ただし、購入価格だけで判断するのはおすすめできません。
ジェルシートなど定期的な交換部品が必要なのか、電池なのか充電式なのかといった点も確認しましょう。
長期間使うことを考えると、購入後にどのくらい費用や手間がかかるのかも大切な比較ポイントになります。
4.「強い刺激=良い」と考えない
EMSでは強度を何段階にも調整できる商品があります。
しかし、刺激が強ければ強いほど良いというものではありません。
刺激の感じ方には個人差がありますので、メーカーが示す使用方法に従い、無理のない強さから使用してください。
違和感や痛みを感じる場合は無理に使用を続けないことも大切です。
鍼灸接骨院が考える「足腰対策」とEMSの位置づけ
当院では、足腰の筋力を考えるときに、EMSだけで十分だとは考えていません。
筋肉は、実際に立つ、歩く、しゃがむといった動作の中でも使われています。
そのため、可能な方はウォーキングや立ち座り運動など、実際に自分の体を動かす習慣を作ることが基本です。
一方で、運動習慣がない方にとって「毎日運動してください」と言われても、いきなり継続するのは簡単ではありません。
そのような場合に、テレビを見ながら足用EMSを使うなど、体を動かす習慣を補助する一つの方法として取り入れる考え方はあります。
大切なのは、「EMSを使っているから運動しなくてもいい」と考えることではなく、日常生活で体を動かすことと組み合わせていくことです。
足用EMSは「歩く代わり」になりますか?
EMSを使用しているからといって、歩行や運動そのものが必要なくなるわけではありません。
歩く動作では、足の筋肉だけでなく、関節の動き、バランス、心肺機能など、さまざまな体の働きが関係しています。
そのため、足用EMSは歩行や運動そのものの代わりではなく、筋活動を補助する方法の一つとして考えるのが適切です。
足用EMSを使えば筋力は上がりますか?
EMSは電気刺激によって筋肉を収縮させる機器ですが、すべてのEMSを使用すれば同じように筋力が高まると一律に言うことはできません。
刺激する筋肉、使用方法、強度、使用頻度、本人の体力や運動状況などによって条件が異なります。
商品ごとの説明や使用方法を確認しながら、日常の運動を補助する目的で利用することをおすすめします。
足用EMSは毎日使っても大丈夫?
使用できる頻度や1回の使用時間は商品によって異なります。
「毎日たくさん使えばよい」というものではありません。
各メーカーが指定している使用時間や使用頻度を守り、筋肉に強い疲労感や違和感がある場合には使用を控えましょう。
足用EMSを使用するときの注意点
EMSは誰でも使用できるわけではありません。
心臓ペースメーカーなどの植込み型医療機器を使用している方をはじめ、商品によって使用できない条件が定められています。
妊娠中の方、治療中の疾患がある方、医療機器を使用している方などは、自己判断で使用せず、商品の注意事項を確認してください。
また、強い痛み、しびれ、急な筋力低下などがある場合は、EMSで対処しようとせず、医療機関へ相談することが大切です。
商品によって禁忌事項や使用できない部位が異なるため、購入前にメーカー公式サイトや取扱説明書を必ず確認してください。
中高年向け足用EMSおすすめ3選まとめ
中高年になると、以前より歩く機会が減ったり、運動不足が気になったりすることがあります。
そのようなとき、足用EMSは、自宅で足の筋肉に電気刺激を与える方法のひとつです。
今回紹介した3商品は、それぞれ選ぶ理由が異なります。
- SIXPAD Foot Fit 3 Compact:ブランドや使いやすさを重視したい方
- NIPLUX LEG FIT:価格と機能のバランスを重視したい方
- Monons EMSフットケア:細かな強度調整を重視したい方
「一番人気だから」「一番機能が多いから」という理由だけで選ぶのではなく、自分がどのように使いたいのか、毎日の生活の中で続けられるのかを考えることが大切です。
また、EMSは運動や医療の代わりになるものではありません。
無理のない範囲で歩くことや体を動かす習慣と組み合わせながら、自宅での筋力トレーニングを補助する選択肢として活用してみてください。