部活動やクラブチームでスポーツを頑張る子どもがいると、練習後や試合中などに氷のうを使う機会があります。
「氷のうは持っているけれど、手でずっと押さえているのが大変」「試合会場で氷が手に入らない」「夏場は持って行った氷がすぐに溶けてしまう」と感じたことがある保護者の方もいるのではないでしょうか。
スポーツのアイシンググッズは氷のうだけではない
スポーツのアイシングでは、氷のう以外のグッズも役立ちます。アイシングラップやサポーターを使うと、しっかりと固定できます。
さらに、家庭やチームで氷を多く使う場合には、製氷機やクーラーボックスなどの周辺グッズまで含めて考えておくと便利です。
スポーツをする子供がいるご家庭に向けて、氷のうと一緒に使いやすいアイシンググッズと、氷の準備・持ち運びに役立つ周辺用品を紹介します。
なお、アイシングは「冷たければ冷たいほどよい」「長時間冷やし続ければよい」というものではありません。アイシングによる凍傷や神経損傷に注意し、冷却時間の目安として15~20分程度が望ましいです。家庭用冷凍庫から出したばかりの氷など、0℃以下になっているものを使用する際にも注意が必要です。
冷却時間やアイシングの必要性は、けがの状態や部位などによって異なります。アイシングは万能な治療方法ではありません。コンディショニングや応急対応に使われる方法の一つです。
アイシングについてはこちらも参考にしてください。
⇒【ケガをしたらまずこれ!RICE処置の正しいやり方と注意点【明石市】】
スポーツのアイシングに便利なグッズおすすめ7選
スポーツのアイシンググッズには、大きく分けて「実際に氷のうを固定したり患部を冷やしたりするもの」と、「氷を作る・保管する・持ち運ぶための周辺グッズ」があります。
まずは直接アイシングに使いやすいものから見ていきましょう。
アイシングラップ|氷のうを固定しやすい
すでに氷のうを持っている家庭なら、最初に追加しやすいのがアイシングラップです。
氷のうを患部に当て、その上から伸縮性のあるラップを巻くことで固定しやすくなります。手で氷のうを押さえ続ける必要がなくなるため、練習後や試合後に座って休みながら使いたいときにも便利です。
複数の部位に使いたい家庭にも向いています。肩・肘・膝・太もも・足首など、巻く位置を調整しやすいためです。
野球の練習後に肘や肩へ使用したい場合や、サッカーやバスケットボールで膝・足首周辺に使いたい場合など、競技を問わず使いやすいでしょう。
選ぶ際は、ある程度の幅があり、巻きやすい伸縮タイプが向いています。ただし、強く巻きすぎると圧迫が強くなるため、しびれや皮膚の色の変化などがないか確認しながら使用してください。
アイシングサポーター|装着の手間を減らせる
毎回ラップを巻くのが面倒な場合には、アイシングサポーターが候補になります。
固定用ベルトが一体になったタイプもあり、決まった部位へ装着しやすいのが特徴です。
肩用、肘用、膝用、足首用などがあるため、いつも同じ部位に使うことが多い子どもには使いやすいでしょう。
例えば、野球で練習後に肘周辺へ使用することが多い場合や、バレーボールやバスケットボールで膝周辺に使用したい場合などです。
複数の部位に使いたいならアイシングラップ、毎回同じ部位へ手軽に装着したいならアイシングサポーターという選び方が分かりやすいでしょう。
よろしければ、こちらもご参考にしてください。⇒【迷ったらコレ!部位別おすすめアイシンググッズ特集【肩・膝・足首対応】】
ボトル型シリコンアイスバッグ|氷を持ち運びやすい
試合や遠征が多い家庭では、持ち運びやすさも重要です。
最近では、シリコーン製の氷のうを真空断熱構造のホルダーに収納して持ち運べるタイプの商品があります。ピーコック魔法瓶では、シリコーン製氷のうと真空断熱構造の「冷たさキープホルダー」を組み合わせたアイスパックシリーズを展開しています。
専用ホルダーに収納できるのが特徴です。夏場の屋外スポーツや長時間の移動にも使いやすくなります。
特に、朝から夕方まで試合会場にいることが多い家庭や、クーラーボックスを持って行くほどではない場面に向いています。
自宅では一般的な氷のう、試合や遠征ではボトル型のアイスバッグというように使い分けてもよいでしょう。
ここからは、直接患部へ使用するものではなく、アイシングを準備しやすくする周辺グッズを紹介します。
ポータブル製氷機|大量の氷を使う家庭・チーム向け
毎日のようにスポーツで氷を使う家庭では、「冷蔵庫の製氷だけでは足りない」ということがあります。
その場合に検討できる補助アイテムが、卓上型などのポータブル製氷機です。
現在は家庭で使えるコンパクトな製氷機も販売されており、水を入れて氷を連続して作れるタイプがあります。例えばサンコーの卓上製氷機には、家庭用として短時間で製氷できる製品があります。
ただし、ポータブル製氷機は、直接アイシングをするための道具ではありません。
大量の氷を使う家庭やチームが、氷を準備する手間を減らすための補助アイテムと考えるのが適切です。
また、製品によっては作った氷を冷凍保存する機能がないものもあります。下記のEUHOMY製氷機 にも保冷機能がないことが明記されています。
購入時は、製氷時間だけで判断しないことが大切です。作れる量や本体サイズ、お手入れ方法も確認しましょう。
クーラーボックス|アイシング用の氷を保管しやすい
クーラーボックスは飲み物やお弁当を冷やすだけでなく、アイシング用の氷を持ち運ぶときにも役立ちます。
特に夏場の大会や一日練習では、朝に準備した氷を午後まで使いたいことがあります。
そのため、氷の使用量が多い家庭では、飲み物用とは別に小型のクーラーボックスをアイシング用として用意しておく方法もあります。
選ぶ際には、保冷性能に加えて、持ち運びやすさ、容量、排水のしやすさなども確認するとよいでしょう。
氷用スコップ・トング|チームで氷を分けるときに便利
家庭で一人分の氷のうを作るだけなら必須ではありませんが、チームで大量の氷を使う場合には、氷用スコップやトングがあると便利です。
複数の氷のうへ氷を分けるときに便利です。素手で何度も氷を取り出す必要が減ります。
野球・サッカー・バスケットボール・バレーボールなど、複数の選手が同じ場所で氷を使うチームでは、準備用品の一つとして考えてもよいでしょう。
吸水タオル|結露や水滴への対策に使いやすい
地味ですが、氷のうと一緒に入れておくと便利なのが薄手のタオルです。
氷のうから出た結露や水滴を拭いたり、皮膚の状態を確認しながら必要に応じて使用したりできます。
大きなバスタオルより、持ち運びやすく乾きやすいスポーツタオルを1~2枚用意しておくと扱いやすいでしょう。
アイシンググッズはどう選ぶ?
価格や見た目だけでなく「どこで使うか」「誰が使うか」で選ぶと失敗しにくくなります。
アイシンググッズを自宅で使うなら固定しやすさをチェック
自宅での使用が中心なら、まずは今持っている氷のうを使いやすくすることから考えるのがおすすめです。
最小構成なら、
- 氷のう
- アイシングラップ
の2つでも十分使いやすくなります。
アイシングラップは、手持ちの氷のうと組み合わせやすいのがメリットです。肩・肘・膝・足首など、複数の部位に使えます。
一方、毎回同じ部位に使用することが多ければ、アイシングサポーターを追加すると装着の手間を減らしやすくなります。
アイシンググッズを試合・遠征で使うなら持ち運びやすさをチェック
試合や遠征では、氷のうそのものよりも「必要なときまで氷をどう保つか」が重要になります。
この場合は、
- ボトル型シリコンアイスバッグ
- クーラーボックス
- 吸水タオル
などを組み合わせると便利です。
荷物をできるだけ少なくしたいならボトル型、複数人分の氷を持って行くならクーラーボックスというように、使用人数に合わせて選びましょう。
アイシンググッズをチームで使うなら氷の準備と保管方法をチェック
チーム単位になると、一人分の使いやすさよりも氷の量と準備方法が重要になります。
複数の氷のうに使用する場合には、
- 大容量のクーラーボックス
- 氷用スコップやトング
- 必要に応じてポータブル製氷機
などを検討できます。
ポータブル製氷機は、氷を多く使う家庭やチーム向けです。一人の子どもが時々使う程度なら、必須ではありません。
使用頻度と氷の消費量を確認してから購入するのがおすすめです。
スポーツ別におすすめのアイシンググッズ
競技によって使用しやすいアイシンググッズも少し異なります。
スポーツのアイシング|野球・ソフトボール
野球やソフトボールでは、肩や肘など上肢に使用することがあります。
複数の部位へ位置を変えて使いたい場合には、氷のうとアイシングラップの組み合わせが使いやすいでしょう。
試合や遠征が多い場合には、持ち運び用としてボトル型シリコンアイスバッグを追加すると、氷を準備しやすくなります。
肩や肘の痛みを繰り返す場合は、アイシングだけに頼らないことが大切です。投球数や練習量、フォーム、柔軟性、筋力、休養なども確認しましょう
スポーツのアイシング|サッカー・バスケットボール
サッカーやバスケットボールでは、膝や足首など下肢に使用する場面があります。
決まった場所に装着することが多ければ、膝用・足首用などのアイシングサポーターが使いやすいでしょう。
一方、太ももやふくらはぎなども含めて複数部位に使いたい家庭なら、位置を変えやすいアイシングラップの方が汎用性があります。
一日大会では氷の量が必要になることもあるため、クーラーボックスまで含めて準備しておくと便利です。
スポーツのアイシング|陸上・その他のスポーツ
陸上競技やその他のスポーツでは、できるだけ荷物を増やしたくない場合があります。
その場合には、小型の氷のうとアイシングラップ、またはボトル型シリコンアイスバッグなど、持ち運びやすい組み合わせが向いています。
競技名だけで選ぶ必要はありません。使う部位や、会場で氷を準備できるかを基準にしましょう。
アイシングをするときの注意点
便利なアイシンググッズを揃えても、使い方を誤ると皮膚トラブルなどにつながる可能性があります。
特に子どもへ使用する場合には、保護者が皮膚の状態を確認しながら行いましょう。
スポーツのアイシングは長時間冷やし続けない
アイシングは、長く行えば行うほどよいわけではありません。
冷却時間について15~20分程度を一つの目安として紹介し、長時間の冷却による凍傷や神経損傷にも注意を促しています。
一方で、冷却時間や方法はけがの状態や部位などによって異なります。
「必ず○分」と一律に考えるのではなく、状態を確認しながら使用することが大切です。
アイシング中は皮膚の状態を確認する
冷凍庫から出した直後の氷や保冷剤は非常に冷たくなっている場合があります。
ザムストも霜が付いている氷や保冷材をそのまま長時間使用することによる凍傷のリスクについて注意を促しています。
使用中は、強い痛み、皮膚の色の変化、異常なしびれなどがないか確認しましょう。
また、睡眠中など皮膚の状態を確認できない状況で冷やし続けるのは避けた方が安全です。
強い痛みや腫れがある場合は医療機関へ
アイシングをして様子を見るだけではなく、けがの状態を確認した方がよい場合もあります。
例えば、
- 強い腫れがある
- 明らかな変形がある
- 体重をかけられない
- 関節をほとんど動かせない
- しびれがある
- 痛みが強い
- 症状が続いている
- 同じ場所の痛みを繰り返している
といった場合には、整形外科などの医療機関への受診を検討してください。
特に成長期の子どものスポーツ障害では、「練習後に冷やせば大丈夫」と考えるのはおすすめできません。
痛みの原因になりそうな要素も確認しましょう。投球数、練習量、フォーム、柔軟性、筋力、休養などです。
アイシングはあくまでコンディショニングや応急対応に使われる方法の一つであり、けがそのものの診断や治療の代わりになるものではありません。
まとめ|アイシンググッズは使う場所に合わせて選ぼう
スポーツのアイシングでは、氷のうだけで考えないことが大切です。固定、氷の準備、持ち運びまで含めて考えると選びやすくなります。
自宅で使うことが中心なら、まずは氷のうとアイシングラップの組み合わせが取り入れやすいでしょう。手持ちの氷のうと組み合わせやすいからです。複数の部位にも使いやすいでしょう。
一方、試合や遠征が多く、氷を持ち歩く機会が多い家庭では、ボトル型シリコンアイスバッグが候補になります。真空断熱構造のホルダーを備えた商品であれば、氷のうを持ち運ぶことまで考えて設計されています。
さらに、チームやスポーツ一家のように大量の氷を使う場合には、クーラーボックスやポータブル製氷機などの周辺グッズも検討できます。
すべてを揃える必要はありません。まずは「どこで使うのか」「何人で使うのか」「氷をどう準備するのか」を考え、必要なものから追加していくことが、無駄の少ない選び方です。